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導入事例

人手不足になる前に、
余力を持って挑む

老舗SSが初めて挑んだ、ベトナム大卒新卒2名の採用と育成。
現場が明るくなり、確かな戦力へ育つまで

岐阜県を中心にSS運営・自動車整備事業を展開する株式会社角田石油様。整備士不足の中、数年先の世代交代を見据えてベトナムの大学を卒業した新卒人材2名を採用しました。
初めての外国人材・新卒採用をどう進め、言葉や生活の壁をどう乗り越えたのか。今回は、採用責任者の角田常務、指導・生活支援を担当する岩田様、そして新入社員のティンさん・ヴーさんに、現場のリアルな働きぶりや当社のサポートについて伺いました。

Manager Interview

導入前の課題と決断

採用責任者の角田常務

採用責任者の角田常務

今回の採用に至った背景や、外国人材の受け入れを決断された最大の理由は何ですか?

角田常務:自動車整備士の採用市場は、欠員が出てから探してもすぐに人が集まるような業界ではありません。今後3年、5年を見据えた時、ベテラン層の定年や世代交代を考慮すると、組織に余力がある今のうちから次世代の整備士を育成しておく必要があると判断しました。

当初は1名の予定から、最終的に2名同時の採用へと舵を切られたのはなぜでしょうか?

角田常務:初めての取り組みだからこそ、1人では孤独感や言葉の壁が負担になりやすいという点がありました。日本貿易印刷さんからの提案や送り出し機関のアドバイスを受けて、生活面でも仕事面でも支え合える2人体制の方が、彼らにとっても会社にとっても受け入れの相乗効果が高いと考え、2人同時の採用を決めました。実際に現場を見ていても、お互いに補い合いながら成長してくれており、この選択は大正解だったと感じています。

Manager Interview

現場での受け入れと育成

指導・生活支援を担当する岩田様(右)

指導・生活支援を担当する岩田様(右)

初めて外国人材を受け入れるにあたり、現場指導ではどのような不安がありましたか?また、それをどう乗り越えましたか?

岩田様:これまで日本人スタッフやアルバイトの育成・指導は長年経験してきましたが、外国人材の育成、しかも新卒で生活習慣も異なるとなると、指示が正しく伝わるのか不安でした。そこで、翻訳アプリも活用しながら自分から積極的に話しかけ、彼らの人柄や考え方を深く知るよう努めました。

実際に一緒に働き始めて、2人の仕事への姿勢や職場の変化をどう感じていますか?

岩田様:掃除ひとつをとっても、指示待ちではなく自発的に真剣に取り組んでくれます。基本的な作業も一度教えればしっかり理解し、自ら進んで動いてくれます。教える側の日本人スタッフも、自分たちもしっかりお手本を見せなければと引き締まりました。2人と会話する機会が増えたことで、現場全体の雰囲気が以前より格段に明るくなっています。

驚くべき日本語の上達――手書きの日報に見る育成の成果

今回の取材で特に印象的だったのが、2人が毎日手書きで記入している実習生トレーニングレポート(日報)でした。現場には、今回のインタビューには登場されていない育成責任者の加藤所長がいらっしゃいます。加藤所長による丁寧で熱心な指導のもと、2人は「オイル漏れ」「分解整備」「ダイヤルメカニックゲージ」といった難解な整備用語や漢字をノートにびっしりと、驚くほど美しい字で書き連ねていました。来日してわずか4ヶ月ほどでここまで正確に専門用語を使いこなし、読みやすく整った日本語を書けるようになっている成長スピードには目を見張るものがあります。業務時間内に日報を書く時間を確保し、上長が一人ひとりの記述にしっかりと目を通して赤ペンや確認印でフィードバックを行う――そうした角田石油様の真摯な育成体制と、2人の並々ならぬ努力の積み重ねが、この素晴らしい成長ぶりに結実していると強く実感しました。

ティンさんの実習生トレーニングレポート(日報)

ティンさんの実習生トレーニングレポート(日報)

ヴーさんの実習生トレーニングレポート(日報)

ヴーさんの実習生トレーニングレポート(日報)

※お名前と印影は伏せています

Support

日本貿易印刷の手厚い伴走サポート

取材にご協力いただいた皆さんと当社スタッフ

取材にご協力いただいた皆さんと当社スタッフ(右端 人材コーディネーターのゴック)

当社(日本貿易印刷)の生活支援や学習サポートについて、どのような点にメリットを感じておられますか?

岩田様:賃貸契約や各種公的手続きはもちろん、来日直後のゴミ出しルールや近隣の地図案内まで、日本貿易印刷のゴックさんが細やかに対応してくれました。また、気候や食事の違いといった生活面のケアまでカバーしていただけるため、現場の負担が大幅に軽減され、大変助かっています。

角田常務:会社としてどこまでプライベートに踏み込んでいいのか悩む部分もありますが、日本貿易印刷さんが第三者の相談窓口・伴走役として生活面をしっかりケアしてくれています。さらに、時間外の日本語学習フォローも手厚いですね。生活面や語学面のサポートを安心してお任せできるからこそ、当社は日々の現場での実務指導に100%集中できています。

Staff Interview

働く2人の声(ティンさん・ヴーさん)

整備作業をするヴーさん

整備作業をするヴーさん

整備作業をするティンさん

整備作業をするティンさん

日本で自動車整備の仕事をしようと思った理由を教えてください。

ティンさん:僕はとにかく車が好きで、車についてもっと深く知りたい、構造を探求したいという好奇心がありました。日本は多くの有名自動車ブランドを生み出している国ですし、海外に出て異国の文化や多様な整備技術に触れてみたいと考えたのが日本を選んだ一番の理由です。実際に来てみると、日本の涼しい気候もとても過ごしやすくて体に合っています。

ヴーさん:もともとベトナムにいた頃から車の整備が大好きでした。日本は自動車産業や整備の技術が世界的に有名で、自分自身を大きく成長させたいという強い思いから、日本で整備士として働くことを目指しました。

数ある企業の中で、角田石油への入社を決めた理由は何でしたか?

ティンさん:面接でお会いした角田社長がいつも笑顔で温かく迎えてくださり、会社や仕事について本当に親身になって説明してくださいました。その人柄や会社の温かい雰囲気に強く惹かれ一緒に働きたいと心から思いました。また、自動車整備について深く学べるカリキュラムの存在も決め手になりました。

ヴーさん:角田石油はベトナム人材第一期生としての募集案件でした。面接時の社長の熱心な説明や、いつも笑顔で明るく対応する姿勢、そして面接時に応募者に関心を持ってくれたことが角田石油を選ぶ決め手になりました。大好きな自動車整備に真正面から打ち込めるチャンスだと感じ、岐阜という地域や会社についてしっかり調べ、全力で選考に臨みました。

職場の雰囲気や、日々の仕事の中で一番嬉しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

ティンさん:現場の皆さんは本当に優しくて親切で、ベトナムで想像していた以上に温かく迎え入れてくれました。僕が仕事の中で一番ワクワクするのは、OBD(車載式故障診断装置)の機械を使って診断・点検を行っている時です。大好きな車の運転席に座り、機械をつないで数値を確認したり車の状態をチェックしたりする時間がたまらなく好きですね。また、先輩方がマンツーマンで手順を教えてくださり、それを自分でしっかり理解して、次の機会に自分一人の力でやり直せた時は本当に大きな喜びを感じます。

ヴーさん:角田石油のピットは整備設備や工具が新しく、とても清潔で整っています。点検などベトナムでは経験したことがなかった作業もたくさんあり、毎日が新しい学びの連続です。一番嬉しい瞬間は、自分が担当した作業が終わった後、指導役の岩田さんに確認してもらって、ミスがないよ、手直しの調整も必要ないねと合格をもらえた時です。自分の手で完璧に仕上げられた時は本当に達成感があります。職場の皆さんも、私たちが理解しやすいようにいつもゆっくり、分かりやすい日本語で話しかけてくださるので、安心して仕事に集中できています。

1人ではなく、同期2人で入社して良かったと感じることはありますか?

ティンさん:1人ではなくヴーさんと2人で入社できたことは、本当に助かっています。日々の仕事の中で分からないことがあっても、お互いに質問し合ったり、ヴーさんが教えてくれたりするので、不安を抱え込まずに前へ進むことができます。

ヴーさん:現場では、車が同時に複数台入ってくるとティン兄(ティンさん)と僕がそれぞれ別の先輩とペアを組み、マンツーマンで指導を受けながら作業を進めています。お互いに新しく知った知識や経験があればすぐに共有し、アドバイスし合っています。生活でも仕事でも、知恵を出し合える同期がいるのは何より心強いです。

当社(日本貿易印刷)のサポートで助かった点と、これからの将来の目標を教えてください。

ティンさん:給与明細の控除項目の見方など、細かな疑問もゴックさんにメッセージで気軽に相談できますし、何か困ったことがあればいつでも頼れる窓口があるという安心感があります。僕のこれからの目標は、まずは来年、日本語能力試験のN4に合格することです。お客様としっかりコミュニケーションを取り、仕事を円滑に進めるためにも語学は最も重要だと考えています。そして3年間の実習をやり遂げた後は特定技能へ進み、自動車整備士3級、2級とステップアップして資格を取得していきたいです。いつか日本全国のいろいろな場所にも旅してみたいですね。

ヴーさん:来日した当初は、家賃の支払い方法や役所での諸手続きなど分からないことだらけでしたが、日本貿易印刷のゴックさんが一つひとつ丁寧にサポートしてくれたおかげでスムーズに生活基盤を整えられました。また、日本語の学習計画や整備士資格に向けたステップアップの計画も一緒に立ててくれたので、将来の目標に向かって迷わず努力を続けられています。まずは日本語をしっかり学んでお客様としっかりコミュニケーションを取れる様になりたいです。

Message

今後の展望と外国人材採用を検討されている企業様へ

インタビューに答える角田常務

インタビューに答える角田常務

最後に、外国人材の受け入れを検討している企業に向けてメッセージをお願いします。

角田常務:人手不足が限界に達してから人を採ろうとしても、教える側の時間も心の余裕もありません。今回、当社がスムーズに受け入れを進められた最大の要因は、組織に余力があるうちに着手したことです。指導係をしっかり配置でき、彼らが育つまでの時間をじっくり見守ることができています。

真面目で成長意欲にあふれる彼らは、数年後には当社の整備事業を支えるかけがえのない中核戦力になってくれると確信しています。外国人材採用に不安を感じている企業様こそ、体制と心に余裕があるうちに、そして信頼できるパートナーと共に一歩を踏み出すことを強くおすすめします。

取材後記

株式会社角田石油 カーケアセンター 長良店の皆さんと当社スタッフ

株式会社角田石油 カーケアセンター 長良店の皆さんと当社スタッフ
(前列中央左から ヴーさん・ティンさん/後列右端 担当営業の蒲原)

取材で特に印象に残ったのは、角田常務が何度も口にされた「余力があるうちに」という言葉です。当初は1名の予定だった受け入れを2名にしたことで、ティンさん・ヴーさんは分からないことを互いに教え合い、現場の皆さんもゆっくり分かりやすい日本語で話しかけながら2人を迎え入れています。何でも前向きに吸収しようとする2人の姿に、教える側の皆さんも身が引き締まり、現場の雰囲気が明るくなったというお話からは、受け入れる側にも良い変化が生まれていることが伝わってきました。人手が足りなくなる前に体制を整えたからこそ実現した、これから外国人材の採用を考える企業様にとって大いに参考になる事例です。

当社では、整備士人材のマッチングだけでなく、ビザ手続きや入社後の定着フォローまでトータルでサポートしております。外国人の採用に不安をお持ちの企業様も、ぜひお気軽にご相談ください。

取材協力企業概要

株式会社角田石油
会社名 株式会社角田石油
設立 1960年(昭和35年)4月
代表者 代表取締役 角田 洋一
本社所在地 岐阜県岐阜市西野町7丁目12番地
事業内容 サービスステーション運営(ENEOS特約店)、自動車整備・販売、損害保険代理業、自動車用品・ケミカル卸、コンビニエンスストア・コーヒーショップ・ランドリーの運営
店舗展開 サービスステーション 岐阜県10店舗・愛知県5店舗、カーケアセンター 岐阜県2店舗

本記事の執筆者

大竹 正晃キャリアアドバイザー

専門知識に基づき、求職者とのカウンセリングを通じて希望や適性を把握。最適な求人を紹介し、外国人求職者のキャリア形成をサポートします。

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