富山県、石川県で7SS(サービスステーション)運営や車検・整備事業を展開する、三愛オブリ北陸株式会社様。慢性的な人材不足とスタッフの高齢化という課題に対し、外国人材の採用を決断しました。 今回は、富山県のオブリステーション射水の育成責任者の山内所長と、ベトナム出身の整備士フックさんのお二人に、それぞれの視点から採用の経緯や現在の活躍ぶりについてお話を伺いました。
山内所長
求めていたのは”技術”よりも”笑顔”
特別扱いしない指導が、即戦力への近道でした。
育成責任者の山内所長
外国人整備士の採用を検討された背景と、採用の決め手を教えてください。
きっかけは業界全体の課題でもある”人材不足”と”高齢化”です。ハローワーク等で募集しても、今の時代、日本人の若手整備士はなかなか集まりません。”若くて活きのいい人材を育てたい”と考えていた時に、ニチボウから人材サービスの提案を受けたのがきっかけでした。
当SSは認証工場併設であり、当初は即戦力の2級整備士を求めていましたが、面接でフックに会った瞬間、彼の笑顔と人懐っこさに惹かれました。我々の仕事はお客様へのヒアリングなど接客も重要です。”彼の人柄なら、技術は後から育てられる”と確信し、採用を決めました。
受け入れ体制や指導方針で意識されたことはありますか?
この地域はもともと外国籍の方が多く住む土地柄もあり、現場に外国人だから、という壁はありませんでした。指導で意識したのは、”変に特別扱いをしない”こと。言葉の壁はあっても、日本人スタッフと同じ熱量をぶつけ、同じレベルの仕事を求めました。
ですから、SS、整備工場としての業務や販売、そして大事な資格である危険物乙四と3級整備士を取得できる環境は作るようにしました。
その結果、彼は期待以上に成長してくれました。持ち前の愛嬌でお客様の懐に入り込み、11月はタイヤを64本も販売したんですよ。 今では他のスタッフと変わらず店頭業務をこなし、欠かせない戦力になっています。
ベトナム出身整備士フックさん(来日8年目)
厳しさの中にある優しさに支えられて。
お客様からの「ありがとう」が一番のやりがいです。
笑顔でインタビューを受けるフックさん
入社の経緯と、実際に働いてみての感想を教えてください。
以前は板金塗装をしていましたが、”もっと本格的な整備の仕事がしたい””特定技能ビザでキャリアアップしたい”と思い、転職を決意しました。住み慣れた地域で働けること、そして自動車整備だけではなく接客など様々な仕事も携われる可能性があるので、将来のキャリア形成にも魅力を感じたことが入社の決め手です。
所長は仕事に対して厳しい面もありますが、それは間違いを正してくれる優しさだと感じています。特にお客様との会話で難しい日本語や方言が出た時は、すぐに横から助け舟を出して、分かりやすい言葉で説明してくれます。そうしたフォローがあるので、安心して前に出ることができています。
仕事のやりがいを感じる瞬間は?
整備の仕事は細かい作業もあって大変ですが、私はお客様と話をすることが大好きです。「ありがとう」と喜んでもらえたり、顔を覚えてもらえたりするのが一番嬉しいですね。
昨年は危険物乙種4類、そして先日、無事に3級整備士(シャーシ)試験に合格しました。会社が勉強の時間を作れるようシフトを調整し、専門の研修所での学習を準備してくれたおかげです。
車の整備をするフックさん
将来の展望・サポートについて
煩雑な手続きはプロに任せ、現場は”日本人と同じキャリアパス”を
フックさん(左)と山内所長(右)
最後に、今後の展望とニチボウのサポートへの評価をお聞かせください。
山内所長:
フックには、日本人スタッフと全く同じキャリアパスを用意しています。今の成長スピードなら、将来的には管理職も目指せると期待しています。ディーラーではカバーしきれないお客様の受け皿として、技術とコミュニケーション力を兼ね備えた店舗を作るため、その中心になってほしいですね。
ニチボウ人材サービスで一番助かったのは、”特定技能ビザ”の申請など、専門知識が必要な手続きを全てお任せできたことです。また、資格試験の際には難しい日本単語の翻訳や過去の試験問題を活用した学習サポート、修学状況の共有もしていただき、現場だけでは教えきれない部分をフォローしてもらえたのは心強かったです。
フックさん:
私も生活面でのサポートに感謝しています。特に子供が生まれた時、本来なら東京の大使館まで行かなければならない複雑な手続きを代行してもらえたのは本当に助かりました。
仕事以外の悩みも親身に相談に乗ってくれるので、安心して仕事に集中できています。これからもずっと日本で働き続け、次は2級整備士の資格取得を目指して頑張ります。
取材後記
フックさん(左)と山内所長(中)、弊社担当者の小倉(右)
インタビュー中、終始笑顔で”お客様の喜び”を語るフックさんと、「お客様にビールをもらったこともあるんですよ」と頼もしそうに笑う山内所長。お二人の掛け合いからは、フックさんが単なる労働力ではなく、愛される”仲間”として完全に職場に溶け込んでいる様子が伺えました。
“外国人だから”と線を引かず対等に向き合う企業の姿勢と、技術向上に励む本人の高い志。その両者が見事にマッチしたことが、高いパフォーマンスに繋がっています。今後ますますの活躍が期待される、理想的な好事例です。
取材協力企業概要(写真はSS)
射水SS外観写真
| 会社名 | 三愛オブリ北陸株式会社 |
|---|---|
| 設立 | 1957年 |
| 代表者 | 代表取締役 杉町 智浩 |
| 本社所在地 | 石川県野々市市本町5-314 |
| 事業内容 | 揮発油・灯油・軽油・重油・潤滑油・添加剤等の石油製品の販売、自動車の修理・整備及び自動車部品・用品の販売、系列特約店への石油製品卸売及びサービスステーション経営サポート、損害保険及び自動車損害賠償保障法に基づく保険代理業 |
| 店舗展開 | 7事業所(石川県、富山県) |
本記事の執筆者
大竹 正晃
キャリアアドバイザー
専門知識に基づき、求職者とのカウンセリングを通じて希望や適性を把握。最適な求人を紹介し、外国人求職者のキャリア形成をサポートします。
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